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【ルア ベ オール】パワープレート日記(4)

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 (3)の続きです。パワープレートの生い立ちについて。パワープレートのもとになった振動療法の理論は、旧東ドイツでうまれました。振動板で身体全体を突き上げることは、静止した板の上に人が飛び降りて着地することと同じです。このとき、身体全体に下向きの加速度が加わり、重力が強くなったような効果が得られるのです。ちょうど、下りのエレベーターが停まるときに、身体が重くなったように感じるのと同じ理屈です。
 この理論が最初に応用されたのは、旧ソ連の宇宙開発の現場でした。宇宙飛行士が宇宙に滞在している間、重力の負荷がなくなるので、筋力は衰えて骨も弱くなり、平衡感覚も鈍くなります。1週間の宇宙滞在の間の衰えは、地上での1年分に相当するのです。旧ソ連、そしてロシアが達成した1年をはるかに越える宇宙滞在は振動機器を用いたトレーニングによって支えられ、アメリカはそれに追いつくことはできませんでした。
 この無重力環境での問題・・・筋力は衰えて骨が弱くなり、平衡感覚が鈍くなる・・・は、運動不足や老化による身体の衰えとそっくりです。やがて冷戦が終結すると、振動療法の存在とその効果が旧西側諸国の人々にも次第に明らかになってきました。そして、オランダのオリンピック選手のトレーナーがアスリート逹のトレーニングに応用するためにパワープレートを開発したのです。その後、パワープレートはリハビリテーションやセレブリティ逹のフィットネスへと活躍の場所をひろげ、現在ではNASAの宇宙飛行士トレーニングのプログラムにも採用されています。
 そうそう、今日になって今週はじめてパワープレートに乗りました。週の前半をさぼっていたことになります。それでも、先週土曜のパワープレートの後に、日曜は大阪国際会議場から大阪駅まで早足で30分歩き、更に「あかつき」に乗るまでの約4時間半のうちで座ったのは食事中の30分だけだったので、運動量はじゅうぶん確保できていたのではないかと(勝手に)思っています。いったんこうした「しない理由」ができると、どんどん拡大解釈してしまうのが恐いところですが・・・反省。
 写真は帰路の「あかつき」車中から写した明石海峡大橋です。こうした景色を楽しめるのも、寝台特急ならではですね。

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