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マスクについて

 今回のインフルエンザ騒動、マスクの入手が難しくなっています。しかし、先のエントリーにも挙げた通り、マスクによる感染予防効果はほとんど期待できません。このマスクについてCDCの公式見解が出たようです。それによると、
・予防のための不織布マスクには効果は期待できない
・感染者が感染を広めないために不織布マスクを使用する
・感染者の世話をする者は高機能マスクを使用する
となっているそうです。
ここでいう「使用する」とは、「いったんマスクを装着したら鼻から顎まで隙間無く覆い、使用中は表には触らず、外すときはヒモをもって外してそのまま袋に密封して捨てる」ということです。
 仮に日本で予防のためにマスクを使うとすると、1日に1億枚が必要になると試算された方もいらっしゃいます。なんとなく気分だけでマスクを浪費していると、健常者がマスクをしている電車の車内で、マスクにありつけなかった感染者が咳をしているというとんでもなくねじれた状況にもなりかねません。
 昨夜、首都圏での感染が明らかになりましたが、こうした視点からは、帰宅までマスクをしていた患者さんの判断は的確でした。マスクにしても、タミフルにしても、いたずらに浪費することなくハイリスクグループに確実に行き渡るようにする配慮が必要です。
 で、具体的に何をするかというと、あらかじめマスクを買っておくことは否定しませんが、買いだめは不要です。そして常に携行しておいて、いったん自分に症状が出たらすぐに装着する。それでじゅうぶんなのではないでしょうか。

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